「キャッチコピーって、
何らかのテクニックを駆使して書くもの」
もしかして、あなたは、そう思い込んでいませんか? どーも、名古屋・岐阜のコピーライター小澤です。
もちろん、さまざまなテクニックを駆使して、書くときもあるでしょう。でも、シンプルな言葉で十分なときもあるんですね。たとえば、このチラシを見てください。
かつて私の家に折り込まれた塾のチラシです。キャッチコピーが、
またまた申し訳こざいません。
さらに輪をかけるように小見出しが
最後の最後、神頼みしかできなくて申し訳ありません。
イベントばかりで申し訳ありません。
大学受験を目指す塾で申し訳ありません。
「申し訳ありません」のオンパレードですね。(笑) どのフレーズも、ムズカシイこといってませんよね。しかも目だったところには、塾のメリットらしいものは言ってない。でも、逆に塾らしくないからこそ、気になってみてしまいます。
「気を引く」ことに主眼を置くなら目的は成功していることになります。この手のアプローチに建築会社の
「家はまだ建てるな」
という有名なフレーズがあります。上記と同様、「意表を突く」ことで気を引いている例です。これらは「意表を突く」だけでなく、気になって本文を読ませるということも狙いです。
だから本文を読むと、ちゃんとサービスの良さを解説しています。逆に解説しないと、いたずらに「気を引くだけ」に終わってしまいます。こうした奇抜なアプローチは、自社のブランディグに影響します。場合によっては、イメージを下げかねません。使うときは要注意ですからね。
で、今回のチラシは、あまりお遊びが過ぎる感じです。学習塾は、そもそも真摯な姿勢を打ち出すこと。もしくは合格実績を出さないと、信用されません。
ましてや202年の入試改革によって、大きく影響を受けています。そこのところも、ちゃんと打ち出さないと、トレンドにとりのこされてしまいます。
何を理念にかかげ、どのように指導していくのか。明確に掲げないことには、子どもの教育に真剣な保護者たちは、見向きもしないでしょうね。