工務店・建築業専門のコピーライター小澤です。
テレビCM、折込チラシ、新聞広告、フリーペーパー広告…。世の中には、さまざまな広告が氾濫しています。そこで今回は、改めて広告の種類についてご紹介しようと思います。あまりにも定番的なことなので、ご存知の方は今一度おさらいの意味もこめてご一読いただければ幸いです。
「ブランド広告」と「レスポンス広告」
広告は、「ブランド広告」と「レスポンス広告」2種類に分類されます。「ブランド広告」とは、ざっくりとした言い方をすれば商品やサービスにおいて、イメージや認知度を高める広告です。印象を良くする目的もあるため、ときに「イメージ広告」とも言われることもあります。
その一方で「レスポンス広告」とは広告などを通じて、直接販売につながるよう反応を得る広告のことです。別な言い方をすれば、費用対効果が計測できる広告とも言えます。
その特徴の一つとしてあげられるのが、「無料のお試しセットのご請求はこちら」などのオファーがあることです。このオファーがあることで、どれだけ広告に反応があったのが計測できるので、改善につなげられるという訳です。
どちらにメリットがあるのか?
一般的に「ブランド広告」では、反応率を確かめることはありません。目的がイメージアップだったり、認知してもらうことが目的だからです。特にテレビCMでは、好感度なタレントを使ったり、奇抜な表現で気を引いたりなどしています。
そう考えると、「レスポンス広告」の方が、きちんと計測しながら広告出稿をするので、実利に即した広告とも言えそうです。また、やり方次第では、小予算で効果が得られるという利点があるため、中小零細企業に最適な広告とも言えるでしょう。
良い悪いは、広告の出稿次第。
では、すべて「レスポンス広告」にすればいいじゃないか、という意見もでてくるでしょう。実はある一定の売り上げになってくると、「ブランド広告」と「レスポンス広告」と併用した方が、より効果が高まるという事実があります。
たとえば、再春館製薬所。「ブランド広告」と「レスポンス広告」を上手に使い分けている企業の一つです。チラシなどで、無料サンプルの請求といったオファーを出している一方で、テレビCMでは真摯な企業姿勢を訴求。結果、商品のイメージを上げながら、商品を売っていくことに成功しています。
ブランドイメージを高めたいのか、商品やサービスを売りたいのか。意識しなければならないのは、広告の目的を明確にすること。さらに発信者である企業が、それらを使い分けながら広告を出稿していくことがポイントです。
さて、あなたの会社は、ちゃんと意識していますか? ちゃんと使い分けできていますか?