ピンクペイント運動ポスター、つくりました。

制作実績

工務店・建築業専門のコピーライター小澤です。

広告制作会社にいたときは、いろんな企業の駅貼りポスターに関わってきました。当時は、ポスター制作に関わること自体がうれしく、いろんなアイデア、キャッチコピーを生み出すのに四苦八苦していた記憶があります。

建前上は、「決められたターゲットに向け、どのように訴求するか」を意識していました。でも、ホンネのこころでは、自分のために書いていたように思います。

いかに自分が楽しむか。もちろん、そうした意識は、制作するうえで欠かせないマインドでもあります。しかし、それが前面に出すぎると、本来の目的を失うものです。

当時は若かったこともあり、まるで自分の作品を作るようなスタンスで、関わっていたような気がします。まあ、自己満足の世界ですね。

現在、フリーランスになってから、久しくポスター制作をしていません。現在の活動範囲では、あまり交通広告といった媒体に関わることがありませんからね。そんな私ですが、今年の前半に、ちょっとしたポスター制作をしました。それが、ピンクペイント運動ポスターです。

ピンクペイント運動とは、全国の塗装会社が「乳がんの早期発見、早期診断、早期治療」の大切さ伝える活動です。この運動に賛同した塗装会社は、外壁塗装を施工したとき1平方メートルあたり10円を、公益財団法人日本対がん協会「乳がんをなくす ほほえみ基金」に寄付する流れになっています。

この運動をPRするのに必要なポスター。それを広告の企画案から、デザイン、キャッチコピーを含む文章まで、私が担当させていただきました。

このポスターを制作するうえで、この活動の中核をなす塗装会社の社長さんから、活動にかける想いをうかがいました。そのうえでポスターをご提案したとき、ご担当の女性の方々から、女性ならではの視点をもとにした貴重なご意見もいただきました。

さまざまなご指摘を反映しながら、完成したのがこのポスターです。

こうして出来あがってみて気づいたのが、会社員時代と違うスタンスで取り組んでいたことです。かつて「自己満足」でキャッチコピーを書いていたポスターのキャッチコピー。しかし、今回は有意義な活動だからこそ、「もっと活動を広めるべきだ」との気持ちで書いていたんですね。

久しぶりに気持ちよくがんばれたお仕事です。そして、この活動を通じて、乳がん検診の受診率が高まるとともに、乳がんが減るといいな、と思うのです。

実はこの活動、「全国ピンクペイント運動ネット―ワーク」として、2018年の今年に発足したばかり。今後、もっと活性化させなければなりません。同時に、活動の輪を広げていく必要もあるでしょう。微力ながら私も、この活動を支援していきたいと思っています。

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