読みやすい文章にするコツとは

ライティング

どーも、名古屋・岐阜のコピーライター小澤です。

 

さて、今日はちょっとした文章講座です。

 

わかりやすい文章にするため、一行を短くする。日頃から心がけたいことの一つです。つぎに気をつけていただきたいのが、ムダな言葉を省くことです。たとえば、つぎの文章を読んでみてください。

 

2012年5月に開業した東京スカイツリーという建物は、635mという物凄く高い建物であり、5mを超える大型のガラスを360度に配置した天望デッキからは見える360度のパノラマはこれまで見たとこもないくらい凄いと思った。

 

無理くり長い文章にしてみました。笑 ここまで長いと読む気がなくなりそうですね。では、区切ってみましょう。

 

2012年5月に開業した東京スカイツリーという建物は、635mという物凄く高い建物。5mを超える大型のガラスを360度に配置した天望デッキからは見える360度のパノラマはこれまで見たとこもないくらい凄いと思った。

 

区切ったものの、まだ読みにくいですね。その原因は「ムダな言葉」があるからですたとえば、以下の赤文字のところです。

 

2012年5月に開業した東京スカイツリーという建物は、635mという物凄く高い建物。5mを超える大型のガラスを360度に配置した天望デッキからは見える360度のパノラマはこれまで見たとこもないくらい凄いと思った。

 

では解説していきましょう。この文章で「高いから、凄い」ことを伝えたいのなら、

 

2012年5月に開業した

 

ことは、入れてもいいですが、あまり重要じゃないです。つぎに

 

東京スカイツリーという建物 

635mという物凄く高い建物

 

東京スカイツリーそのものが建物なので「という建物」はいらない。おまけに「建物」という言葉が重複しています。また後半で「凄い」を伝えるので、「という物凄く高い」もいりませんね。

 

5mを超える大型のガラスを360度に配置した天望デッキからは見える360度のパノラマはこれまで見たとこもないくらい凄いと思った。

 

この文でも「360度」が重複しています。さらにこの文章自体が、説明や感情を伝える言葉が入り読みにくくなっています。

 

展望が凄いことを伝えるなら、「5mを超える大型のガラスを360度に配置した」は必要ないかもしれません。「これまで見たことみないくらい凄い」も悪くはないですが、できれば短い方がいいかもしれません。

 

天望デッキからは360度のパノラマが見られて凄いと思った。

 

これくらいスッキリさせたほうが断然読みやすくなりますね。どうしても「5mを超える大型のガラスを360度に配置した」を入れたいなら、ここで文を区切るのも手です。たとえば、

 

天望デッキには、5mを超える大型のガラスを360度配置。そこからは見えるパノラマは、これまで見たとこもないくらい凄いと思った。

 

最後に、それぞれの言葉を整理してみると…、

 

東京スカイツリーは、高さが635m。その天望デッキには、5mを超える大型のガラスを360度配置。そこからは見えるパノラマはこれまで見たとこもないくらい凄いと思った。

 

もしくは、

 

東京スカイツリーは、高さが635m。その天望デッキには、5mを超える大型のガラスを360度配置。そこからは見えるパノラマに(私は)感動しました。

 

ムダな言葉を省くときのポイント。それは「何を伝えたいか」をよーく考えてみることです。

 

「高くて凄い」のか。「新しくて凄い」のか。

 

そのうえで、どうしても伝えたい言葉を取捨選択していくのです。いかがでしたか? あなたの文章に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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