「モノからコト」へ。住宅も売り方が変わる時代へ。

 

工務店・建築業専門のコピーライター小澤です。

 

マーケテスングの観点からして、現代の消費者行動や価値観は、「モノからコト」に移行していると言われています。これは住宅でも例外ではありません。それを証明する調査が、株式会社ジャパンネット銀行で行われたのでご紹介しましょう。

 

今回行われた実態調査のテーマは、「住まいと暮らし」。対象は「ミレニアル世代」といわれる全国の18~25歳の働く男女、その親世代であたる40~50代の男女です。調査結果の中で注目すべきデータが、世代による暮らしへの価値観の違いでした。

 

<株式会社ジャパンネット銀行 ミレニアル世代と親世代、「住まいと暮らし」の価値観を調査より抜粋>

 

「持ち家や賃貸などにとらわれない、新しい暮らし方」に、ミレニアル世代の57%が「興味がある」と回答。それに対して、親世代は37%。若い世代は明らかに、新しい価値観に変わりつつあることがわかります。

 

つぎに「どんな新しい暮らし方に興味があるのか?」についての調査結果としては、以下のような内容となりました。

 

「アドレスホッピング」

(固定の家に住まうことなく様々な場所に住む暮らし方)

ミレニアル世代…31% > 親世代…10%

「サードプレイス」

(自宅や職場ではない、心地のよい第3の居場所を持つこと ※カフェ・居酒屋・公園など)

ミレニアル世代…29% > 親世代…10%

「ソーシャルアパートメント」

(キッチンやリビングなどを共用部分として利用し、各個室をそれぞれのプライベート空間として利用する住まい)

ミレニアル世代…29% > 親世代…9%

「デュアルライフ」

(2つの地域に拠点をもった生活 ※都市と田舎、国内と海外など)

ミレニアル世代…22% > 親世代…13%

「コーポラティブハウス」

(住宅を取得したい人が集まって組合を結成する仕組みにより、集合住宅でありながら自由設計が可能なマンション)

ミレニアル世代…20% > 親世代…8%

 上記の調査結果を見る限り、ミレニアル世代は、親世代と比べても「住まい」や「暮らし」をより柔軟に捉えている様子がうかがえます。

居住環境を決めるうえで重視すること とは?

つぎに不動産や工務店、建築業の皆さんにとって気になる「居住環境を決めるうえで重視すること」について質問については、以下の結果となりました。

 

両世代に共通したいたもの

「買い物に便利な立地であること」(ミレニアル世代:79%、親世代:80%)、

「最寄りの駅やバス停から近いこと」(ミレニアル世代:65%、親世代:68%)

両世代で価値観の差が出たもの

「飲食店が多いこと」(ミレニアル世代:32%、親世代:7%)

「都市の中心部であること」(ミレニアル世代:33%、親世代:17%)

「自然災害に対して安全な立地であること」(ミレニアル世代:43%、親世代:53%)

 

つぎに「住まいを決めるうえで重視すること」についての結果は、以下の通りです。

 

両世代に共通したいたもの

「住宅の性能がよいこと」(ミレニアル世代:79%、親世代:80%)

両世代で価値観の差が出たもの

「住宅の内装が好みであること」(ミレニアル世代:43%、親世代:53%)

「気軽に住み替えができること」(ミレニアル世代:16%、親世代:5%)

住まいの売り方を変えた方がいい!? 

最後に、ミレニアル世代への質問「住まいを決めるうえで重視すること」についての結果は、以下の通りです。

「数年後に自分がどこに住んでいるかはわからない」と答えたのは72%

「土地や家の価値よりも、そこで何ができるのかのほうが重要だと思う」は71%

さて、いかがでしたでしょうか? 明らかに新しい世代は、「モノよりコト」を重視している傾向にあるようです。この調査報告のまとめにもあるように、今後は「賃貸or持ち家」、「一軒家orマンション」といった二者択一でない、新しい住まい方・暮らし方を体現する世代がますます増えていく可能性が高いといえるでしょう。そうなれば、不動産や工務店、建築業関係の皆さんは、この事実を見据えながら売り方を考えていくことが重要ポイントになりそうです。

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