工務店・建築業専門のコピーライター小澤です。
注文住宅を検討している方には、一体どんな傾向があるのか。建築会社や工務店にとって、気になるところでしょう。そこで今回は、注目すべきレポートを見つけたのでご紹介しようと思います。
建てたい人の6割以上が土地を持っていない。
株式会社リクルート住まいカンパニーの2018年の調査によれば、注文住宅を検討している人の「6割以上が土地を持っていない」ことがわかりました。さらに興味深いのが、「土地なし」の割合が年々増加傾向にあることです。以下のデータをご参照ください。
注文住宅検討時の土地の有無(検討者・全国)(出典:リクルート住まいカンパニー「2018年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)
事実、8割が新たに土地を取得して建てている。
一方で、実際に「土地なし」で建てた方はどのくらいいるのでしょうか。こらちも同社データがありました。
新規建築と建て替え(建築者・全国)(出典:リクルート住まいカンパニー「2018年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)
親や自分たちが住んでいた住居を建て替えた方は14.2%、それに対して新たに土地を取得して注文住宅を立てたのが84.7%もあります。事実として「新たに土地を取得して注文住宅を建てた方」が多いことがわかります。
では、注文住宅を建てるため、土地を所有していない方が「どのように土地探し」から始めるのでしょうか。考えられるのは、以下の通りです。
・自分で更地を探す。
・建築条件付き土地を探す。
・定期借地権付き土地を探す。
いくつかの方法がありますが、共通していえるのは「施主自身が自分で探さないといけない」ということです。当たり前といえば当たり前の話ですが、初めて家づくりを体験する一般の方には、とても面倒かつハードルの高いことでもあります。
5割の人が、建築会社に相談しているという事実。
では、土地を取得するのに、誰に相談しているのでしょうか。同社データによると、「建築会社に相談した」が55.9%で最も高く、次いで「不動産会社に相談した」が28.9%とあります。
土地取得の相談先(建築者・全国ほか)(出典:リクルート住まいカンパニー「2018年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)
実は私も、自分で土地を探し、家を建てました。だから、その大変さがよくわかります。住みたい地域に、いい更地がないだろうか。そう思いながら、ネットで探したり、実際にクルマで見て回ったりもしました。
さらに土地探しに加えて、どこの建築会社に頼んだらいいのか、というのも調べまくりました。そうした結果、あまりの大変さにへとへとになった記憶があります。だから、
「土地探しと家づくり。両方とも相談できる相手がいる。」
ということは、これから新築を考える人たちにとって、かなり心強いことです。同時に家づくりをアプローチするうえで、「土地の問題も解決できる」ことは大きなカギになるといっても過言ではないでしょう。