今後の住宅リフォーム市場はどうなる?

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工務店・建築業専門のコピーライター小澤です。

建築会社や工務店にとって気になるのが、今後のリフォーム市場の動向でしょう。そこで今回、現状および2020年に向けての動向について調べてみました。

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■6兆円規模のリフォーム需要の創出

住宅リフォーム市場は、受注型のビジネスとして毎年6兆円規模のリフォーム需要が創出されている。一方で、長期的にみると人口減少や世帯数減少、消費を牽引してきた団塊世代の後期高齢化といった構造的な要因に加え、昨今の新築住宅の住宅性能・品質向上によるリフォーム需要の延伸化、また長寿化を見据えた住宅への支出抑制などのマイナス要因も想定される。

そのため、住宅リフォーム市場は大きな成長は見込めないものの、経済状況や株価等に大きな変化がないと仮定すれば、今後も6兆円規模の市場が安定的に創出されていくものと考える。

出典:(株)矢野経済研究所「住宅リフォーム市場に関する調査<2018年8月8日発表>
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野村総合研究所によると新設住宅着工戸数は、2017年度の95万戸から、2020年度には77万戸、2025年度には69万戸、2030年度には60万戸と減少していく見込みだそうです。そう考えるとリフォーム需要が増加してもいいような気もします。

しかし、上記調査を行った矢野経済研究所のレポートを読む限り、2018年現在では「リフォーム市場は大きな成長は見込めない」とあります。新築需要との相関関係はあまりないのでしょうか…。

ちなみに同レポートでは、2018年の住宅リフォーム市場規模は、6.5兆円(前年比3.2%増)と予測。その理由としては、2018年末頃から「消費増税前の駆け込み需要」が次第に現れるからと報告しています。それでも大幅な変化がないので、紀文としては微妙ですね。

同レポートでは、​2020年に向けての予測を以下のように発表しています。

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■将来の展望

市場規模は6.7兆円(2017年比7.4%増)を予測する。住宅リフォーム市場の主要分野である「設備修繕・維持関連」分野が住宅ストック数の増加に伴って拡大し、住宅リフォーム市場全体も安定的に推移するものと考える。
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これを読む限り、少しずつではありますが増加傾向にあります。その理由がちょっと曖昧なので、なんとも判断しにくいところではありますが…。

個人的にはここ数年注目されている「リノベーション」だったり、「空家問題」の解決方法としてリフォームが取り上げられても良いような気がします。さて、今後のリフォーム市場の動向はどうなのでしょうか。興味深いところです。

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