「心を動かす言葉」を書く秘訣

ひとりごと

名古屋・岐阜のコピーライター小澤ナオヒトです。世の中を見渡すと、「人を動かす言葉」を見かけることがあります。

それは偉人の名言だったり、通販のキャッチコピーのような行動を促す言葉もあります。もちろん私の本業である広告キャッチコピーも同様です。

では、「人を動かす言葉」ってどう書いたらいいのでしょうか。

そこでこれまで見てきたて言葉で、いい例文があるのでご紹介しますね。それが、これ。

 

後悔する、弱音を吐く。
だれど、かならず前を向く。

田臥勇太

 

初めて見たとは私は、これいいなってすごく思いました。人の心の弱さと強さが、上手く表現できている。しかも、とっても人間っぽい。そんなこの言葉には、「心を動かすヒント」が隠されています。

では、さっそく解説しましょう。まずはそれぞれの言葉について。

 

「後悔する、弱音を吐く」=後ろ向きな部分

「かならず前を向く」=前向きな部分

 

それぞれのパーツのままだと読み手の気持ちを動かすことはできません。

ポジティブな言葉だけでは、場合によってはウソくさくなる。当然、ネガティブな言葉は、感動させることはできません。

でも、それらの言葉が一つの文章になることで、ギャップが生まれます。すると、心を揺り動かす言葉ができるんですね。しかも、組み合わせの順序もポイントの一つなんです。たとえば、

 

前を向いて生きている。
でも後悔する、弱音を吐く。

 

こんな順番だとしたら、人間らしさはでますが、なんか、弱っちい人間に見えてしまいます。当然のことながら「前向きな自分」を伝えることは難しくなります。「前を向く」と言う言葉を後にしたことで、ポジティブさが感じられる文章になったという訳です。しかも、人間くささも出てるので、共感も得られやすくなります。

人の心を動かしたい。そう思うなら、言葉の「ギャップ」をつくること。

ただ、これはあくまでテクニックにしかすぎません。心を動かすことができるからって、思ってもいないことを言っても、読み手に見透かされますからね。

個人的には、心から思ったことは、心のままに表現するのがいちばん。そう思っています。

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